2012年08月03日

陸前高田第二便・用水路を4時間かけて泥かき

2012年8月4日(土)本学学生35名および教職員2名が陸前高田市を訪れボランティア活動を行いました。
活動内容は、震災前はおそらく田んぼだったと思われる土地の真ん中を流れる用水路の泥かきでした。
用水路は津波で泥に埋まり、その上には雑草が覆い茂り、遠目にはどこに用水路があったのか分からない状態でした。我々の仕事は、用水路の泥をスコップで掻き出し土嚢に詰めることでしたが、用水路は永らく水の流れがなかったためヘドロ化しており、泥は水を含んで重く、さらには大小さまざまな瓦礫が含まれており、思うようにスコップで掻き出すことができません。
気温30度を超える炎天下の下、本学から持参したテント以外には一切日の光を遮るものはなく、作業を始めて数分で全身から汗が滝のように落ちます。しかし、学生たちは、汗とヘドロにまみれながら、一生懸命頑張っていました。熱中症にならないようお互いに声を掛け合い、適宜休憩と給水を取るようにしていましたが、さすがに若い学生達でも暑さと慣れない重労働で相当体力を消耗していたようです。

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【作業中の学生の様子:泥には瓦礫も混じる。掻き出すのはなかなかの重労働だ。】

結局午前と午後合わせて4時間程度の作業でしたが、きれいになったのは、せいぜい30mくらいでしょうか。今回参加した学生は、全員が被災地でのボランティア活動が初めてということもあり、その日の夜の振り返りミーティングでは、「40人近くでこれだけしかできないのか。」、「用水路に水が流れるようになるだけでもまだまだ時間がかかる。田んぼでお米がとれるようになるのは一体いつになるのだろう。」と復興に向けた道のりがいかに遠いものかを目の当たりにして戸惑うような意見も聞かれました。一方で、「だからこそ、何度もボランティアに参加しなければいけないと改めて思った」などと、継続した取り組みの必要性を指摘する学生も多くいました。震災から1年半が経ち、社会の被災地に対する関心は薄れつつあるのが現実です。参加した学生には、是非関心を持ち続け、継続して被災地の支援活動に関わってもらいたいと思います。(磯)

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【作業前の状況:津波で泥に埋まった用水路。遠目に形を見て取ることは困難だった。】

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【作業後:丹念に作業をすすめ、4時間で30メートル程きれいになった。】

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2012年07月01日

学生・教職員101名が宮城県気仙沼市へ 震災ボランティアおよび細野環境大臣との対談を行いました

このたび早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)は、 「東日本大震災復興支援プロジェクト」の一環として、 事前講演会と現地での活動・懇談などを一体としたボランティア企画を実施しました。 学生たちがボランティア作業に従事するだけでなく、 ビジネスや国政の場で日本復興へのキーパーソンとして活動されている方々のメッセージに触れ、 対話するという貴重な機会を通じて、自らの学びを深めてもらうことが目的です。 第一弾として、6月21日に長谷川閑史氏(経済同友会代表幹事、武田薬品工業株式会社代表取締役社長)のご講演。 第二弾として、6月29日より気仙沼市でボランティア活動と細野豪志環境大臣との対談を行いました。
第一弾:長谷川閑史氏講演会の報告はこちら


  第二弾:気仙沼での活動報告
 気仙沼市では、まず大谷海岸の清掃を行いました。震災から1年経った今でも、大きながれきや倒れた木などが浜辺に堆積しています。 今回参加した先進理工学研究科2年の谷口由季さんは、「防潮堤の高さを超えるほどの流木をみんなで撤去した。 その木を堤防の向こうへ上げ終えたとき、道の駅駅長の小野田さんが『バンザイ』といってくださった。いい仕事ができたという満足感はあった」と語っていました。 つづいて大谷公民館で、細野環境大臣と学生の対談がありました。前半の講演では、細野大臣が、17年前の阪神淡路大震災のとき、 自身が大学4年生の頃、卒業最後の2か月をボランティアのコーディネーターとして活動したことを話されました。 当時今まで経験したことのない、やりがいのある仕事だったことを振り返り、それぞれの生活のなかで、継続して震災復興にかかわってほしい旨、メッセージが送られました。

 後半の質疑応答では、細野大臣と学生との間で白熱した意見が交わされました。質問は、広域瓦礫処理、漁業風評被害、防潮堤建設案、 グローバル人材、今後のエネルギー政策から地方分権に及びました。学生からはボランティア後の疲れも見せず、積極的に手があがり、大臣もそれに応えられ、 冷静な中にも熱を帯びた答弁に、時間の超過も忘れて一同真剣に見守っていました。


 今回はWAVOC助教が引率し、旧大籠小学校でふりかえりの会も行いました。文化構想学部4年の南木瑞葉さんは、ミーティング後、 「自分にできることは何かと考えた時、活動を継続していくこと、被災地のものを買うこと。そしてボランティア活動を広めることがあると考えた。 そのために、いっしょに行こうと声掛けをすることも大事ではないか」と話していました。また中国から留学している国際教養学部4年のジャン・イ・シャンくんは 「2008年に四川省で大きな地震があった際、自分はボランティアに行くことができなかった。留学してから日本の被災地に数回ボランティアに行っている。 自分がこうして足を運ぶのは、中国人も被災地に目を向けているというメッセージになると思ったから」と話しました。(了)



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2012年06月21日

長谷川閑史氏講演会 「経済同友会の震災復興への取り組みと日本再生に向けた若者への期待」が開催されました

  6月21日(木)に「経済同友会の震災復興への取り組みと日本再生に向けた若者への期待」をテーマに長谷川閑史氏(経済同友会代表幹事、武田薬品工業株式会社代表取締役社長)をお招きし、 ご講演および学生との対話が行われました。長谷川氏の講演では、「日本の問題は世界の問題、グローバルアジェンダの一つ」として今日の情勢を交えつつ経済同友会や武田薬品工業での取り組みのようすを紹介いただきました。



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  学生との対話では3名の学生が自身の震災ボランティア活動をもとに発言しました。 「東北復興に対しては経済成長一辺倒ではなく、地域の助け合いの精神を大切にすべきではないか。」という男子学生の意見に対しては、「現在の日本の生活レベルを維持したいのであれば東北に限らず日本全体の経済成長は必須である。人口7,000人の村で育ったので地域コミュニティの重要性もわかる。それぞれ切り分けて考えるべきだが、失われつつあるものを取り戻すには自助、共助、公助の輪を広げる努力が必要だ。」と仰いました。

 「学習支援活動で小学生と接する中で、物的支援だけではなく心のケアも必要だと感じている。」という女子学生に対しては、 人的支援の重要性に共感されました。「千差万別の被災地の人々の状況、気持ちを解きほぐすための取り組みはあるが、 多くはないだろう。 残念ながら経済同友会自身にはノウハウがないため、例えばそういった活動をしている団体・NPOの支援など、経済同友会としてできる活動を検討したい。」と仰いました。



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「援助側が依存している風潮を感じるのだが、経済界として被災地にどのように 寄り添うのか。」という男子学生に対しては、「被災地へ寄り添うという意味では、この状況に早く結論を出すことだと考えているが、 これは企業に出来ることではなく、国や行政がすべきことだ。 過去に学び、民主主義を尊重し判断することは難しく、解決への道は長い。解決すべき問題・課題が多いことは悲観的になりがちだが、解決できれば、世界の課題に対し解決策を示すことができる。」と仰いました。「がんばれ若者、というメッセージを受け取ったが、若者は頑張っていないでしょうか。」という質問もあげられました。

「明日は今日より良くなると信じられなければ、頑張るのも難しいだろう。しかし、ある程度の人が頑張らないと、この国は維持できないのも現実。頑張れる場面が現実にないと思うなら、ぜひ世界に出てほしい。 頑張れる場所はいくらでもあるし、世界中で頑張っている若者をみてほしい。」と仰いました。

 終了後のアンケートでは「東北のみに限らず、常に“世界の中の日本”という視点を持ち続けて行動を続けている長谷川さんの信念が伝わってきた。 (教育3年・男子)」「学生の力では、大きな目に見える成果を上げるような活動をすることは難しいですが、 東北の方々の笑顔によりそえる活動を目指していきたいと思います。(法2年・女子)」といった声がよせられました。



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※このたびWAVOCは東日本大震災復興支援プロジェクトの一環として、事前講演会と現地での活動・懇談などを一体としたボランティア企画を実施します。学生たちが実際のボランティア作業に従事するだけでなく、ビジネスや国政の場で日本復興へのキーパーソンとして活動されている方々のメッセージに触れ、対話するという貴重な機会を通じて、自らの学びを深めてもらうことも目的としています。本講演を第一弾として、第二弾は6月29日(金)より気仙沼市でボランティア活動、また細野環境大臣との懇談会を予定しています。



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