2012年09月15日

大学間連携災害ボランティアネットワーク「震災と向き合う夏合宿」

2011年度より開始された

「大学間連携災害ボランティアネットワーク 震災と向き合う夏合宿」
は2年目を迎えました。

今年も日本全国の大学から、夏休みを利用して多くの大学生が
8月6日〜9月14日の期間中、第1〜6クールに分かれて各1週間の活動を行いました。

最終クールとなった第6クールでは、学生・教職員約70名が
気仙沼市唐桑半島を中心に、津波によって被害を受けた唐桑半島の遊歩道の復元活動や
陰沼・陽沼の倒木撤去、唐桑半島の地図作り、気仙沼蔵内漁港での漁業支援を行いました。

 唐桑半島の遊歩道はリアス式海岸の見事な風景が一望できる古道でしたが、
津波によって橋が流されてしまい立ち入り禁止となっていました。

連日の猛暑にも関わらず、一日でも早い復旧を願い、
互いに声を掛けあって作業を進めました。

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 御先神社付近の陰沼・陽沼では、やはり津波によって倒された
10メートルを超える大木をのこぎり等で分割しながら撤去作業を行いました。

唐桑半島の地図作りでは、現地のボランティア団体「からくわ丸」の皆様とともに唐桑を歩き、
現地の方々との交流を通して、学生ならではの視点で唐桑の魅力を再探索しました。

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 漁業支援では、わかめ漁で使用する「のれん」作りや、
ホヤの養殖で使用する縄作りを体験させていただきました。

このような体験と漁師の方々との交流を通じて、三陸産の収穫物を身近に感じ、
消費につなげることもひとつの復興支援の形なのだと
学生のみなさんも実感したことと思います。


ちなみに、三陸産のワカメの特長は肉厚で味が濃厚なのだそうです。


また、漁師の方が仰っていたことがとても印象的でした。

「漁師は孤独な職業であり、震災前は周りのことはあまり考えることはなかった。

しかし震災をきっかけに学生ボランティアをはじめとする
多くの方々の支援を通して、初めて漁業はひとりだけでやるものではないのだと気づき、
それまでの固定観念が拭い去られた。

今はひとりでも多くの方に三陸産の美味しいワカメやホヤ、
牡蠣を知ってもらいたいと思って頑張っている。

ボランティアに来ていただいた方々のためにも
恥ずかしい仕事はできない、とても張り合いがある。」


漁港も船も失いながらも、
漁師の方々同士で協力し前向きに頑張っておられる姿に、
勇気と元気をいただきました。

学生の皆さんからは、
学生だからこそできる集団の力、
またそれを支える一人ひとりの力の大きさを実感しました。

夏合宿を通して、自分自身の成長にも
つながったという声が多く聞かれました。

それぞれの活動を行うひたむきな姿勢も然ることながら、
1クール一週間という限られた時間の中で、

参加した学生のみなさん一人ひとりがしっかりと問題意識を持ち、
将来に向けて考えている姿が印象的でした。 (若)

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2012年09月09日

今さらではなく、今から何ができるか考える

 9月7日から1泊3日で、今年3回目となる陸前高田での支援活動に行ってきました。
学生33名、職員4名の計37名です。今回の活動地は、陸前高田市の高田町というところです。

訪れてみると、元は商店街だったというその場所には、一本の道とその左右に広がる
雑草が生い茂った原っぱ、そしてところどころに津波で破壊され、
まだ取り壊されずにいるスーパーなどがあるだけでした。

 震災前は医院があったという一角の整地・草取りが今回の活動内容です。

地元の人たちは、商店街の中心を通っていたその道を
今も使っているそうなのですが、辺りには強い日差しや雨をよけるものは何もないため、
せめて歩き疲れたら休んでもらう四阿を作りたい、とのことでした。

また、子どもの背の高さほどに生い茂った草が、
曲がり角では対向車を隠してしまい危険なので、
そこの草取りをして交通事故を防ぎたいという目的もありました。

 現地では、地元出身で今は関東に住んでいるSさんが中心になって活動をされており、
私たちはSさんの指示のもと、2つの班は草取り、1つの班はスコップを使っての整地を行いました。

炎天下、辺り一面に茂った草を端から抜いたり刈ったりしていきます。

 数十分もすると全身が汗だくになり、立ち上がるとめまいがしてきました。
班長を中心に20分から30分に1度休憩を取り、水分補給をしながら作業を進めました。

その日の作業時間は4時間にも満たないものでしたが、
それでも生い茂っていた草がなくなり、
道路の見通しがよくなると「微力でも何もしないよりは前進した」と思うことができました。

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翌日、気仙沼に行き、菅原文子さんという方のお話を伺いました。

菅原さんは3月11日、目の前でご主人を津波にさらわれてしまい、
また同時に義理のご両親も亡くされました。

「涙も出ない」ほど辛く苦しい日々のなかで、
流されてしまったご主人に宛てた手紙 が
「恋文大賞」の手紙部門<一般の部>
「大賞」受賞作となられたそうです。


菅原さんのお店があった場所は、今はその土台しか残っていません。
そこで当時のことを静かに話してくださいました。

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今回、初めて被災地を訪れる学生も多く、
活動前は「今さら行っても、という気持ち」があったようですが、
活動を終えたバスの中では「今から何ができるか、それを考えていきたい」と
それぞれに活動をふりかえり、感じたことを周りの学生と分かち合っていました。

また、既に何回か参加しているという学生からは、
「『被災地』ではなく『陸前高田』に愛着をもって、
この土地のために何かしたいと思うことが、
支援活動を続けることにつながると思う」と話していました。 (信)

そのほか、参加した学生たちの声を以下に挙げます。

・(復興がなかなか進まない)現実の厳しさと、
被災地の方が前向きに生きているその両方を知ることができた。

・東京で「東北がんばれ」というのではなく、実際に足を運ぶことが大事。

・作業では無力さを感じたが、ボランティアセンターの人に「ありがとう」と言ってもらって、
その言葉を素直に受け取っていいか迷った。
今は、必死で生きている人に恥じない生き方をしたいと思った。

・何もしないよりも役に立っているはず、そう信じて続けることが大事。

・人の心を思いやり、人の心に寄り添える人間になりたいと思った。
posted by wavoc-shien-team at 20:15| Comment(0) | 泥かき・がれき拾い

2012年08月13日

気仙沼第二便、第一便に引き続き大谷海岸の清掃と 気仙沼みなとまつりのお手伝いを実施

気仙沼第一便で大谷海岸を清掃しましたが、半月ぶりの海岸は再び津波の影響による漂流物であふれていました。
現地の方々が日々作業をされている中では、なかなか運べないという流木や細かなごみ等を拾い集める作業をしました。また、気仙沼市観光課からのニーズがあり、今回は気仙沼みなとまつりの運営ボランティアも行いました。
花火大会、海上うんづら、街頭パレード、はまらいんや踊りが行われました。

大谷海岸で清掃をする学生達.JPG
【大谷海岸で作業をする学生達】

年間を通して活動している気仙沼チーム(学生チーム)も運営ボランティアから合流しました。
気仙沼チーム(学生チーム)の有志16名は4月の大川さくらまつりでお世話になった方のご縁で、「はまらいんや踊り」に出演者として参加させていただきました。 “はまらいんや”とは、気仙沼の方言で“いっしょにしませんか”という意。民謡「はまらいんや」に合わせて53団体、総勢2500人もの方々が2時間半にわたり全力で踊り、会場となった田中前大通りを盛り上げました。
職員の私と経営企画課の井上課長も加わりましたが、早稲田の学生は本当に元気で、はっぴの色が変わる程汗だくになりながら現地の高校生と共に踊っており、若さを感じました。

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【オープニングセレモニーの様子】      


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【はまらいんやおどりの様子】


学生の活動は少しですが確実に気仙沼の復興へつながっていると感じます。
被災地でボランティアを続ける上では、ただ作業や交流をするだけではなく、現地の人びとが直面している状況や悩みに対して寄り添い、考え続ける必要があります。
行政の情報等も我々が進んで学び、理解しておくことが重要です。学生の努力、粘り強さ、連帯感の強さで引き続き取り組み、ここまで学生達を導いて下さっている現地の稲門会の先輩方など、受け入れてくださる方々へ感謝の念を忘れず、皆で活動し続けたいと思います。 (橋)
posted by wavoc-shien-team at 18:00| Comment(0) | 泥かき・がれき拾い
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