2013年10月08日

復興支援インターンシップを経験して感じたこと (創造理工学部3年 T.M)

 震災から二年半が経過した今もなお、様々な形態での支援が必要とされている状況ではありますが、ある程度がれき撤去などが進み、全く被災体験をしていない「被災地外」にいる私たちが当時の状況を窺い知ることが出来ないほどに当時とは状況が異なっていたので、様々な方から「被災体験」のお話を伺いましたが、自分の想像力の働く範疇を越えていたこともあり実感は湧かず、また、一口に被災地の現状といっても、自分が現在置かれている状況により捉え方は全く異なるので、私たちが被災地に暮らす人々から直接聞いた話からは、現状を把握することが出来なかった、という感想を抱きました。

 今回のプログラムでは、私たちは「及善商店」という主にかまぼこを製造する水産加工会社に復興支援インターンシップ生」として研修に伺わせて頂き、かまぼこの製造から商品として形になるまでの過程で、揚げたかまぼこを整理して冷蔵庫まで運ぶことや、商品の包装など、私たちでも携われることをさせて頂きましたが、まず苦労したのは先方の企業の方々との人間関係でした。私たちが置かれている立場が特殊なこともあり、お互いにどう接してよいかわからず戸惑った場面が少なからずあったように思います。しかし、どのような仕事であれ、生産活動の一端を担わせてもらうということはお客様に商品をお届けする、という同じ目的と場、時間を共有しながら一緒に働くことであり、研修させて頂いた期間は短かったものの、現地の人たちの世界に入り込むこと、また、人間関係の形成をすることが出来たように感じました。


1-1.jpg
図1 かまぼこ製造ラインの様子


 また、会社の定休日に陸前高田や気仙沼などの南三陸町以外の被災地に連れていって頂き、それぞれの被災地に関する現状の相違点に関する説明を受けました。また、物資による支援をする場合、現地では何が必要なのか的確に把握する必要があるというお話や、これからもしばらくは変わらぬ生活が続いていく中で、被災地外の人間が、被災地の住人は既に元の生活を取り戻したと考え、被災地について忘れ去ってしまうことへの憤りを口にされ、それが強く印象に残りました。


1-2.jpg
図2 見学した気仙沼の仮設商店街の様子


 復興庁の方のお話では、これからの情報発信が大事であり、それによって仲間を増やすことで風化を食い止め、また継続的な取り組みをしていくことが「復興」のためになるとおっしゃっていたので、安易に被災地の現状はこうである、という答え「らしき」ものを出して思考停止状態に陥らずに、継続的に被災地について学びながらどのような情報を発信すべきか考え、そして、実際の行動につなげていこうと思っています。

(創造理工学部3年 T.M)
posted by wavoc-shien-team at 10:48| Comment(0) | イベントの運営手伝い

2013年10月07日

気仙沼インターンに参加して気付いたこと <政治経済学部3年 M.K>

 復興庁と東北学院大学の支援の下、9月2日から9月7日にかけて気仙沼の被災企業におけるインターンシップに参加させて頂きました。このインターンシップには早稲田大学からだけでなく、中央大学、大阪学院大学、西南学院大学、同志社大学からも学生が参加しており、学生間で振り返りMTGを行う中で様々な意見や考えに触れることができ、とても良い刺激となりました。

 初日は、語り部の方にバスに乗って頂き、被災地となった気仙沼を巡りました。今回が初めての被災地入りであった自分からすると、地震直後テレビなどで見ていたような瓦礫の山は殆ど無くなっており、当初復興も相当進んできたのだなという感覚を持ちました。しかし、その認識は大きく間違っておりました。瓦礫は無くなっているといえども、土地は嵩上げをしなければなりません。しかし、その作業は行政や企業、住民の意見調整がなかなか進捗しておらず、未だに多くの場所が更地となっているのが現状だということを知りました。

 2日目から4日間、フジミツ岩商さんにてインターンシップをさせていただき、男子は主に生カツオの箱詰め、女子はカツオのタタキの袋詰め工程に従事致しました。気仙沼の漁港で、右から左へと次々に流れてくる箱にひたすらカツオを詰めていく作業です。正直なところ、かなり疲れました。現場の統括の方のお話によると、この作業はもともと工場で行っていたもので、未だに新しい工場が建っていないため、漁港の一部を借りて行っているということです。また、カツオのタタキの袋詰め工程は工場で行っているのですが、それも震災後急遽建て直した仮設のもので、土地の嵩上げがなされていないため、いずれまた壊して建て直さなければならないとのことでした。

 震災から2年以上経っても尚、そうした厳しい状況下にある中で、従業員の方々は我々学生を受け入れ、そして腹減ってないか大丈夫かと気を使って頂いていたことが今でも印象的です。今回の活動を通じて、「復興はまだ終わっていない、むしろ復興はここからなのだ」ということを大きく感じさせられました。
<政治経済学部3年 M.K>



2-1.jpg
気仙沼には今でも更地が広がっているところがあります


2-2.jpg

生カツオの箱詰め作業を行なった漁港
posted by wavoc-shien-team at 16:05| Comment(0) | イベントの運営手伝い

気仙沼インターンに参加して気付いたこと <文化構想学部4年 C.K>

 2011年3月11日の震災後、わたしは今回のプロジェクトで初めて東北を訪れました。今まで被災地の復興支援に興味がないわけではありませんでしたが、果たして学生である自分が行って本当に役に立てるのだろうかと躊躇していました。しかし、今回大学4年ということもあり学生のうちに東北に行ってみたいと思いこのプロジェクトに応募しました。

 わたしがまず気仙沼に行っては気付いたことは、東北が決して特別なところではなく、私たちの日常と紙一重にあるということです。マスコミ報道を見ていると、「東北」や「被災地」といった言葉で括られてほかの地域と切り離されているように感じてしまいます。もちろん、地震や津波、放射能による被害を風化させるべきではないですが、それらを特別視することで、被災地は自分の生活しているところとは違う世界だと思っている節がどこかにありました。

 しかし、気仙沼に行ってこのイメージは完全に覆されました。なぜなら、気仙沼の街並みを見ていると、どこにでもあるようなごく普通の地方の港町だったからです。津波の被害はたった数メートルの差で流された家とそうでない家に分かれており、非日常と日常はまさに紙一重であることを痛感しました。だから、私は被災地のことを考えるとき、決して他人事・非日常として捉えるのではなく、自分の身に置き換えて考えてみる事が大切だと気仙沼を訪れてまず思い知らされました。

 また、被災地の状況について自分の目で見る事の大切さも地元の人との交流で実感しました。マスコミ報道などではネガティブ面ばかり強調されているように思われますが、今回会った地元の人はつよく明るい方が多かったです。とくに印象的だったのは、インターン先の会社のおかみさんの「震災の苦労ではなく、人とのつながりなど震災で得たものを全国に伝えてゆきたい」という言葉です。震災は確かに多くのものを奪っていきますが、その代わりに与えてくれるものもあるという観点で今回の東日本大震災を考えたことがなかったのでまさに目からうろこでした。

 今回のインターンでは気仙沼の水産加工会社でネットショッピングサイトを新しくするにあたりよその地域の若い人の目線で現行のものの改善案などを提案することが求められました。私たちは色々と議論した末、気仙沼やその会社の人たちの持っている温かさや魅力が伝わるようなホームページにしたらよいのではという提案をしました。おかみさんも言っていたのですが自分たちの良いところを自ら発見するのは意外と難しいと思います。だからこそ、私たちのようなよその若者がその土地の魅力を伝えて、そこにしかない良さを見出せれば少しでも被災地が元気になるための助けになるように思います。

 震災から2年以上経ちこれからどのようなボランティアが求められてくるのか難しい問題だと思いますが、気仙沼はじめ東北がいっそう元気になるためにはその地の魅力を地元の人にもよその人にも伝えて、個性を見出していく取り組みが重要になるのではないかと思いました。

<文化構想学部4年 C.K>



1-1.jpg


1-2.jpg


1-3.jpg
posted by wavoc-shien-team at 15:58| Comment(0) | イベントの運営手伝い
Powered by さくらのブログ
タグクラウド