2014年01月20日

早稲田カップ

 これまで、3回の早稲田カップが開催され、ずっと参加したいという思いがありましたが、公式戦との兼ね合いから、参加できずにいました。今回初めて、気仙沼での開催となった早稲田カップに参加することができました。現地の少年サッカーチームが10チーム参加してくれ、ア式蹴球部の選手が、担当コーチとして、それぞれのチームにつきました。私は「気仙沼シャークス」の担当になりました。

 試合では、身体の大きな相手に弾き飛ばされ泣きながらも試合を続ける子や仲間に声をかけながらチームを勝たせようと頑張っている子の姿に心を動かされました。「この子たちがこうしてサッカーを通して成長していってくれるといいな」と思いました。しかし、現地の方に話を聞くと、気仙沼の中学校でサッカー部があるのは4校ほどだそうです。また、「サッカーをしたい」という理由では転校が許されない、ということも聞きました。サッカーをする環境が著しく減ってしまっているという現実を思い知らされました。震災から2年9ヶ月が経った今でも、課題はたくさんあるのです。

 大会1日目の夜、各チームの指導者の方や気仙沼市サッカー協会の方はじめ、地元の皆さまとの懇親会があり、様々なお話を聞かせていただきました。また、2日目の夜には仮設商店街に行かせていただき、お店を運営している方やそこに訪れる地元の方々と接することができました。それぞれの人が様々な思いを胸に活動していることを知り、自分自身も何か貢献したいと強く感じました。また、ボランティアとして行かせていただいているにも関わらず、逆に皆様から激励の言葉をいただき、気が引き締まりました。

 これからも早稲田カップを続けていくとともに、また気仙沼を訪問しサッカーを通して貢献していきたいと思います。

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風化防止のためにも、発信が必要!!

 昨年に続き、気仙沼にて「早稲田カップ」を開催しました。昨年は気仙沼小学校が会場でしたが、今回は学校行事の関係で、新月中学校での開催となりました。今年は新たに一関から「中里フレンズ」、小泉から「小泉サッカースポーツ少年団」も加わり10チームとなり、変則トーナメントにより予選リーグを行いました。さらにフレンドリー、成人有志と早大生チームとの交流試合も行い、あっという間の2日間でした。

 今回は加藤久先輩が海外出張で不在でしたが、加藤氏と交流を続けておられる気仙沼サッカー協会の皆様にご協力を頂きながら、ア式蹴球部の15名が大会運営スタッフとして活動し、グランド整備、テント設営、ライン引き、大会終了後のグランド整備、テント撤去を行いました。さらに大会中は事務局本部運営業務に加え、審判、チームの応援を行うと共に、サッカー教室も開催しました。夜には地元の指導者(約20名)や気仙沼稲門会の方々、ア式蹴球部OB、現役部員による交流会を開催して全員が自己紹介と一言スピーチを行い、今までにない盛り上がりを見せた親睦会となりました。

 今年は鹿折FCが決勝で、昨年度の優勝チーム大谷谷FCを2対1で破って見事に優勝し、3位にも気仙沼シャークスが入り、1位から3位までを沿岸部のチームが独占しました。震災後、加藤氏がJFA復興特任コーチとして頻繁に沿岸部を訪れ、子供や監督、コーチへの熱血指導を繰り返し、地域全体のレベルが相当、上がってきていることと思われます。これからの子供たちのレベルアップが益々楽しみです。しかしながら、現状では気仙沼のすべての中学校には仮設住宅が建っているために、彼らが今後もサッカーに打ち込める環境が整うことを祈るばかりです。

 今回の早稲田カップは公式リーグ戦の合間で開催されたこともあり、今まで試合や遠征と重なって参加できなかった次期主将の近藤キャプテン含めて、今回はレギュラーメンバーも5名参加してくれました。部員ひとりひとりにとっても、大学では伺うことのできない貴重な体験話を伺うことができた機会でした。交流会での指導者による自己紹介で伺ったように、たくさんの指導者や子どもたちが、残念ながら津波で家や家族を失っています。私達は、参加した学生とともに被災地において見て感じたこと、聞いて感じたこと、教えていただいたことに加え、様々な悲しみや苦しみを負いながらも懸命にボールを追いかける子どもがたくさんいることを心の中にしっかり受け留め、東京での発信業務を継続しいくことが大切です。大学としてスポーツを通じ、少しでも子供たちに夢と希望を与える継続的な支援活動を続けていきたいと、心から願っております。<WAVOC 橋谷田雅志>


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2013年11月25日

体操交流で感じたこと

 今回、私たち体操部は福島県いわき市へ行かせていただきました。部単位でボランティア活動に参加するのは初の試みであり、1泊2日という短い期間ではありましたが非常に貴重な経験となりました。
 
 私たちが最初に訪れた久之浜町は地震による津波の被害を直接受け、当時500軒以上あった住宅すべてが崩壊してしまった地域でした。語り部の方に現地を案内していただきながら、被災当時の体験談や原発事故の影響、そしてメディアでは知ることのできない貴重なお話を伺いました。

 被災直後は情報網が途絶え、避難指示の受信や家族の安否確認ができずに混乱状態に陥っていたそうです。また、寝たきりの高齢者の多くが亡くなられたとのことでした。さらに、火事や盗難などの二次的災害も被災者の方々に大きなショックを与えたというお話から、私たちの想像を超えた被害の大きさを実感しました。

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 その後、地元小学校の敷地の一角に仮設された浜風商店街を訪れました。

 壁一面に被災当初の久之浜町の写真が貼られた資料館があり、現地の方から説明を受けながら鑑賞させていただきました。中には山積みになって道をふさぐ瓦礫や一階部分が柱だけになった幼稚園の写真もあり、非常に衝撃的なものでした。

 また、福島県産の野菜や雑貨も売られており、被災地に対する偏見を受けながらも復興を目指す力強い姿勢に勇気をもらった部員の多くが手土産を購入していました。

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 2日目はいわきラビット体操クラブの体育館にて合同練習を行いました。いわき光洋高校、いわきラビット体操クラブ、レインボー体操クラブの選手が参加し、総勢50名以上の子どもたちと交流することができました。被災者としてではなく、純粋に体操が好きな一選手として生き生きと練習に励んでいる姿がとても印象的でした。私たち部員は教える立場として交流に臨みましたが、逆に子どもたちのエネルギーを吸収し、今後の活動の励みとなりました。

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 また、東北には十分な設備の整った体操場が少ないため、中学や高校まで競技を続ける、もしくは審判や指導者という形で競技に携わるチャンスが得難いという現状も、実際に被災地を訪れたからこそ知りえた課題でした。放射能の影響もあいまってスポーツの場が失われている今、私たち体操部だからこそできることがあるのではないかと強く体感した一日でもありました。

 私たちにできることは限られていますが、今回のようにスポーツを通した交流の機会を増やす、器具を提供する、試合を見に来てもらうなど、他に考えうる支援の形は様々にあると思います。もっと身近なところでいえば、同年代だけでなく親世代にも見たもの・感じたことを伝えることも復興への大きな一歩になり得るかもしれません。大切なのは、今回の経験を無駄にはせず、1人でもできる小さなところから社会全体へと復興の波を広げていくことだと思います。

(文化構想学部3年 大野沙織)
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