しかし、今回も活動の中で出会った人々はみな心も体も温めてくれるような、そんなものでした。まず、朝SAVE TAKATAさんに着くとスープを、世田米中学校とみんなの家ではホットコーヒーを、佐野仮設ではお茶っこを、そして細根沢仮設の菅野さんには味噌らーめんを1杯、そして夜ご飯にはそばを4杯と一日で食べ物だけで色々と頂いてしまいました。
佐野仮設でお茶っこを頂きながら、震災当時のお話をしていた時に、“日本の国民で本当に良かった”という言葉で始まった一つのお話を。
震災後に海外の記者に取材されて、“ここにいるみんなで、おにぎりが一つしかなかったら、どうしますか?”と聞かれたときに、“一人当たり2,3粒になったとしてもみんなで分けます。”と答えたら、相手の記者がとてもびっくりしていたそうです。
そして、それに対して、私自身も震災直後に物資の支援で各避難所を回った時に、どんなに大丈夫だと伝えても、おにぎりやお味噌汁、お菓子を頂いてしまったこと今でも覚えていますと伝えたら、“来てくれた人には何か出すし、してもらったらしっかり返さないと気が済まないんだ。どんな状況でもみんな同じだから”みたいなことを言われてしまいました。
実際、今でも陸前高田のどこに行ってもお茶っこ出してもらったり、始めに書かせていただいたように色々といただいてしまいます。
この話は内容そのものもですが、その話をしている姿を見て、耳に入ってくる一つ一つの言葉の力強さを感じて、込み上げるものがありました。それとともに、日頃から日本人であることに誇りを持って生きているつもりだけど、あらためて日本っていいなって思いました。少し壮大な話になってしまったかもしれませんが、日本が世界に誇るべき日本らしさを感じさせられた瞬間でした。
また、今回みんなの家の菅原さんにお会いした時に、昨年5月にみんなの家を訪れた時の写真を頂いてしまいました。自分たちもせっかく去年、色々な活動をしてきたので、その時の写真であったり、何かしらを陸前高田の方々に渡せたらなと思いました。
今回は成人式やテスト前ということもあり、一人で寂しかったのですが、2014年もメンバーたち一回でも多く陸前高田に行き、陸前高田のために活動していきたいなと思います。

(陸前高田の朝)

(佐野仮設の方々)

(5月にみんなの家での写真)

(いつもはメンバーみんなで記念撮影する場所)