2013年10月07日

継続的なサッカー大会運営支援の必要性

 今年も昨年に続き、上長部地区にある気仙小学校仮設グランドにて「早稲田カップ」を開催しました。昨年は岩手県の小学生チーム4チームと宮城県の小学生4チームの参加で1日のみの大会でしたが、今年は岩手県から小学生8チーム、中学生・成人4チームも参加して、2日間にわたる大会を運営することが出来ました。あいにく2日目は台風の影響もあり、雨天の中での実施となりましたが、予定どおりに予選リーグ3試合、順位決定戦、フレンドリー戦の運営、そして地元の成人チームとの交流試合も行いました。

 元サッカー日本代表キャプテンで校友の加藤久氏にご協力いただき、本学からア式蹴球部の20名が大会運営スタッフとして活動し、前日のグランド整備、テント設営、ライン引き、ゴールポストの組立補助、大会終了後のグランド整備、テント撤去を行いました。さらに大会中は事務局本部運営業務に加え、8つの小学生チームに2名ずつ部員が担当して試合の審判を行うと共に、試合以外の時には技術指導等も行いました。昨年も参加した部員たちは、久しぶりに会った子供達の成長ぶりに驚きながらも抱き合って再会を喜んでいました。今年は参加チームも増え、協賛メーカー(アディダス ジャパン)のご厚意により初日(14日)の昼食は全員でジンギスカン鍋をご馳走になりました。選手、指導者や父兄の方々、そして早大生も楽しい交流パーティに参加させていただき、各チームの指導者や子供たちからは「こんなに恵まれた楽しいサッカー大会は初めてです。」という、とてもうれしい声を聞くことができました。

 昨年度は「ヴァレンテとおのサッカースポーツ少年団」が圧倒的強さで優勝し、震災で大打撃を受けた沿岸部チームとの力の差があまりにも大きかったのですが、1年が経過した今年度の沿岸部の子供たちの成長は大変著しく、「高田フットボールクラブ」も「FCサン・アルタス大船航」も共に内陸部のチームに走り勝っていました。決勝戦は優勝候補の「ヴァレンテとおの」と「FCサン・アルタス」との手に汗握る大接戦となりました。前後半でも延長戦でも勝負がつかず、最後はPK戦で「FCサン・アルタス」が勝ちました。このゲームを通じて早大4年生のS選手が「気持ちをのせたプレーは人の心を動かすのだ、と改めて学ばせていただきました」と語っていたのも印象的でした。試合終了後、目にうれし涙を浮かべて喜ぶ「FCサン・アルタス」の子供たちの姿がとてもさわやかであったと共に、悔しくてたまらず泣きじゃくる「ヴァレンテとおの」の子供たちと彼等の健闘をたたえて励ますコーチの姿を拝見し、心が洗われると共に「様々な不自由な環境から解放されて、思い切りスポーツが毎日楽しめるような日常の日々が1日も早く戻って来てほしい。」と願わずにはいられませんでした。

 東日本大震災から2年半が過ぎ、陸前高田市内においても防災集団移転事業としての団地および関連道路整備工事が複数の地域で始まりました。仮設住宅での生活でストレスをたくさん抱えている子供たちの住環境に加え、建設工事現場の拡大とトラックの運行により、子供たちにとっての空間の遊び場の喪失と道路交通事情の更なる悪化により、今後はますます精神的にも肉体的にもストレスがたまってゆくことが予想されます。そのような状況の中において私達も地域の復興とともにスポーツが伸び伸びできる環境整備を心から願うと共に、大学としてスポーツを通じ、少しでも子供たちに夢と希望を与える継続的な支援活動を続けていきたいと、心から願っております。

<WAVOC 橋谷田雅志>




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開会式における選手宣誓



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予選リーグ、決勝リーグを通じて熱戦が繰り広げられました。



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試合の合間にジンギスカン鍋を楽しむ子供たち
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気仙沼インターンに参加して気付いたこと <政治経済学部3年 M.K>

 復興庁と東北学院大学の支援の下、9月2日から9月7日にかけて気仙沼の被災企業におけるインターンシップに参加させて頂きました。このインターンシップには早稲田大学からだけでなく、中央大学、大阪学院大学、西南学院大学、同志社大学からも学生が参加しており、学生間で振り返りMTGを行う中で様々な意見や考えに触れることができ、とても良い刺激となりました。

 初日は、語り部の方にバスに乗って頂き、被災地となった気仙沼を巡りました。今回が初めての被災地入りであった自分からすると、地震直後テレビなどで見ていたような瓦礫の山は殆ど無くなっており、当初復興も相当進んできたのだなという感覚を持ちました。しかし、その認識は大きく間違っておりました。瓦礫は無くなっているといえども、土地は嵩上げをしなければなりません。しかし、その作業は行政や企業、住民の意見調整がなかなか進捗しておらず、未だに多くの場所が更地となっているのが現状だということを知りました。

 2日目から4日間、フジミツ岩商さんにてインターンシップをさせていただき、男子は主に生カツオの箱詰め、女子はカツオのタタキの袋詰め工程に従事致しました。気仙沼の漁港で、右から左へと次々に流れてくる箱にひたすらカツオを詰めていく作業です。正直なところ、かなり疲れました。現場の統括の方のお話によると、この作業はもともと工場で行っていたもので、未だに新しい工場が建っていないため、漁港の一部を借りて行っているということです。また、カツオのタタキの袋詰め工程は工場で行っているのですが、それも震災後急遽建て直した仮設のもので、土地の嵩上げがなされていないため、いずれまた壊して建て直さなければならないとのことでした。

 震災から2年以上経っても尚、そうした厳しい状況下にある中で、従業員の方々は我々学生を受け入れ、そして腹減ってないか大丈夫かと気を使って頂いていたことが今でも印象的です。今回の活動を通じて、「復興はまだ終わっていない、むしろ復興はここからなのだ」ということを大きく感じさせられました。
<政治経済学部3年 M.K>



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気仙沼には今でも更地が広がっているところがあります


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生カツオの箱詰め作業を行なった漁港
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気仙沼インターンに参加して気付いたこと <文化構想学部4年 C.K>

 2011年3月11日の震災後、わたしは今回のプロジェクトで初めて東北を訪れました。今まで被災地の復興支援に興味がないわけではありませんでしたが、果たして学生である自分が行って本当に役に立てるのだろうかと躊躇していました。しかし、今回大学4年ということもあり学生のうちに東北に行ってみたいと思いこのプロジェクトに応募しました。

 わたしがまず気仙沼に行っては気付いたことは、東北が決して特別なところではなく、私たちの日常と紙一重にあるということです。マスコミ報道を見ていると、「東北」や「被災地」といった言葉で括られてほかの地域と切り離されているように感じてしまいます。もちろん、地震や津波、放射能による被害を風化させるべきではないですが、それらを特別視することで、被災地は自分の生活しているところとは違う世界だと思っている節がどこかにありました。

 しかし、気仙沼に行ってこのイメージは完全に覆されました。なぜなら、気仙沼の街並みを見ていると、どこにでもあるようなごく普通の地方の港町だったからです。津波の被害はたった数メートルの差で流された家とそうでない家に分かれており、非日常と日常はまさに紙一重であることを痛感しました。だから、私は被災地のことを考えるとき、決して他人事・非日常として捉えるのではなく、自分の身に置き換えて考えてみる事が大切だと気仙沼を訪れてまず思い知らされました。

 また、被災地の状況について自分の目で見る事の大切さも地元の人との交流で実感しました。マスコミ報道などではネガティブ面ばかり強調されているように思われますが、今回会った地元の人はつよく明るい方が多かったです。とくに印象的だったのは、インターン先の会社のおかみさんの「震災の苦労ではなく、人とのつながりなど震災で得たものを全国に伝えてゆきたい」という言葉です。震災は確かに多くのものを奪っていきますが、その代わりに与えてくれるものもあるという観点で今回の東日本大震災を考えたことがなかったのでまさに目からうろこでした。

 今回のインターンでは気仙沼の水産加工会社でネットショッピングサイトを新しくするにあたりよその地域の若い人の目線で現行のものの改善案などを提案することが求められました。私たちは色々と議論した末、気仙沼やその会社の人たちの持っている温かさや魅力が伝わるようなホームページにしたらよいのではという提案をしました。おかみさんも言っていたのですが自分たちの良いところを自ら発見するのは意外と難しいと思います。だからこそ、私たちのようなよその若者がその土地の魅力を伝えて、そこにしかない良さを見出せれば少しでも被災地が元気になるための助けになるように思います。

 震災から2年以上経ちこれからどのようなボランティアが求められてくるのか難しい問題だと思いますが、気仙沼はじめ東北がいっそう元気になるためにはその地の魅力を地元の人にもよその人にも伝えて、個性を見出していく取り組みが重要になるのではないかと思いました。

<文化構想学部4年 C.K>



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posted by wavoc-shien-team at 15:58| Comment(0) | イベントの運営手伝い
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