2012年12月09日

必要とされる場で、臨機応変に対応することの大切さを学びました

12月7日17時18分、東北地方を震源として強い地震があり、
宮城県に津波警報が発せられた関係で、
当初の岩手県陸前高田市での予定を変更し、
気仙沼紫市場での「冬の打ち上げ花火」のお手伝いをすることとしました。

今回のイベントは「栃木めっけの会」のチャリティプロジェクトとして
実施されるもので、募金で作られた益子焼の格安販売、
大槌町の「ひっつみ汁」ふるまいなど大賑わいでした。

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SCKガールズ(「産地直送気仙沼アイドル」の略)のライブ、
勇壮な八幡太鼓、ホヤぼーやとのじゃんけんなど、
楽しいイベント盛りだくさんの中、
私たちは会場準備、物品販売、
花火打ち上げの手伝いなどイベント運営のサポートを行いました。

各自の持ち場は時間帯や作業内容、
お客さんの数によって忙しさが異なります。
学生達は手の空いたときは自分から出来ることを探し、
時にはイベント主催の方に「ワセダ、男5人、こっち!」と
呼ばれながら臨機応変に動きました。

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また作業の合間には地元気仙沼、栃木めっけの会、
大槌町炊き出しの方々とお話しし、自分の目と耳を使って
この震災について知ろうとしていました。

この日は雨が降ったり太陽が顔を出したりで
一日ずっと空模様が落ち着かず、
雲がずいぶん早く流れているなぁと思っていたところ、
なんと強風注意報で花火ができないかもしれないとのことです。
花火準備部隊の男子も気を揉んで空を見ていましたが、こればかりはどうしようもありません。
午後4時、とうとう花火の中止が決定されました。

この日のために花火を準備された栃木めっけの会のみなさんも
地元・気仙沼の方もとても残念だったと思います。
でも気仙沼へのメッセージが書かれた花火玉の贈呈式で
「近いうちにきっと花火を打ち上げます!」という力強い言葉があり、
楽しみはもう少し先にお預けとなりました。

翌日は、階上地区を訪れました。
階上観光協会はこの地区に伝わった塩づくりを復活することで
気仙沼の観光を盛り上げようと、11月23日に「塩づくり体験館」をオープンしたばかりです。

私たちはこの体験館の最初の団体客として感想や意見をお伝えすることで
観光復興のお手伝いができればと、塩づくりの体験をさせていただきました。
塩づくりに先立ち、岩井崎琴平神社の清原正臣宮司が
3月11日のことをお話しくださいました。

津波は、海面をはるかに見下ろす岩井崎の松も、
神社近くの墓地の墓石もなぎ倒して階上の町に流れ込んできたのですが、
琴平神社のわずか先で波は迂回し、神社は津波の被害には合わなかったので、
しばらくの間避難所となったそうです。
学生たちは真剣なまなざしで宮司さんの話に耳を傾けていました。

宮司さんのお話の後は、水汲み組と薪割り組に分かれ塩づくり体験の始まりです。
女子も勇ましく斧を振りおろしていたのが印象的でした。
室内では1人に1つの「塩づくり鍋」が割り当てられ、
体験館であらかじめ煮詰められた海水を塩の結晶にする最後の仕上げをします。
みな初めてのことで楽しそうに鍋をかきまぜ ”My塩”づくりに取り組んでいました。

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塩づくり体験の後は、気仙沼市の観光課や観光協会の皆さんと
膝を突き合わせての懇談です。学生1人1人に発言する機会をいただき、
「塩づくり全体の工程がわかるパネルの展示」
「大人用と子供用のプランを」「塩だけではなくおにぎりも販売するのはどうか」など、
それぞれの意見を述べました。

気仙沼の皆さんは学生の意見を本当に真剣に聞いてくださり、
その気持ちは学生にもしっかり伝わっていて、
「みんなが応援していることを忘れないでください」と
涙を流しながら話す学生もいました。

今回、出発前の地震やその後の現地の状況により、
多くの変更の中で活動をすることとなりました。
私たちが意気込んで行っても現地の事情によっては思っていた
活動ができないということもわかりました。
そのような中でも私たちの小さな力を必要としてくださる場で、
学生たちはできることを精いっぱい行いました。

WAVOCの復興支援活動が何のため、
誰のためのボランティアかを
改めて考えるいい機会となったように思います。(信)

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posted by wavoc-shien-team at 22:00| Comment(0) | イベントの運営手伝い

野球部が福島県で野球交流

野球部は、1月の岩手県、8月の宮城県に続く
3回目の震災復興支援ボランティアを福島県で行いました。

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福島県での開催に当たり、野球部OBで岡村監督の同期である亀岡先輩、
及び校友会福島県支部長の須佐先輩にも大変なご尽力を頂戴しました。

各地の開催規模は、相馬市の相馬東高校で参加6校で74名、
郡山市の安積高校で参加10校で104名、
いわき市の磐城高校で参加17校で152名です。

非常に寒いコンディションでありましたが、各地では心温まる歓迎を受けました。

最初の訪問地である相馬市では、バスの中で現地をご案内いただきながら体験談を伺いました。
「津波警報で家内と孫二人と一緒に避難したものの、そこにも津波が押し寄せてきた。
その瞬間、家内を助けるか孫を助けるかの選択を迫られ、結果的に孫しか助けられなかった。」
という苦渋の決断をした体験に、皆、言葉を失い、涙を流して震災のむごさをあらためて知りました。

今回の参加メンバーは、東條キャプテンをはじめ
新4年生を中心に構成されました。

一つ一つの技術を丁寧に教えるとともに、
高校生たちにファーストネームで語りかけ、
兄貴的存在として見事に心を掴んでいました。

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また、浪江町出身で甲子園の常連校である聖光学院出身の横山投手も参加しました。
非常に寒い中でありましたが、地元の高校生のために模範ピッチングを披露するとともに、
変化球の握り方等を指導しながら積極的に語りかけてくれました。

交流後、メディアへのインタビューで横山選手が
「福島のことが忘れられないように自分がプレーで目立ちます。」と
力強く語っていたのが、非常に印象的でした。

また、甲子園5期連続出場を果たした智弁和歌山出身の道端捕手も参加し、
ボールをマスクにぶつけて捕球時に目を閉じない訓練というユニークな指導も行いました。


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震災後の津波被害のみでなく、福島第一原子力発電所の爆発事故により引き起こされた放射能汚染、並びにその影響で様々な風潮被害で苦しんでおられる福島県。

原発事故の影響や部員不足といった問題をかかえながらも
甲子園を目指す高校生たちに大きなエールを送れていたらば、幸いです。
大学生たちも、高校生やお世話になった方々から学んだことが多く
それは生涯、忘れることのできない経験に違いありません。

私自身も微力ではありますが「夢と勇気」につながる働きを、
WAVOC一丸となって続けていきたいと強く感じました。(橋)


posted by wavoc-shien-team at 22:00| Comment(0) | サークル・体育各部
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