2012年06月21日

長谷川閑史氏講演会 「経済同友会の震災復興への取り組みと日本再生に向けた若者への期待」が開催されました

  6月21日(木)に「経済同友会の震災復興への取り組みと日本再生に向けた若者への期待」をテーマに長谷川閑史氏(経済同友会代表幹事、武田薬品工業株式会社代表取締役社長)をお招きし、 ご講演および学生との対話が行われました。長谷川氏の講演では、「日本の問題は世界の問題、グローバルアジェンダの一つ」として今日の情勢を交えつつ経済同友会や武田薬品工業での取り組みのようすを紹介いただきました。



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  学生との対話では3名の学生が自身の震災ボランティア活動をもとに発言しました。 「東北復興に対しては経済成長一辺倒ではなく、地域の助け合いの精神を大切にすべきではないか。」という男子学生の意見に対しては、「現在の日本の生活レベルを維持したいのであれば東北に限らず日本全体の経済成長は必須である。人口7,000人の村で育ったので地域コミュニティの重要性もわかる。それぞれ切り分けて考えるべきだが、失われつつあるものを取り戻すには自助、共助、公助の輪を広げる努力が必要だ。」と仰いました。

 「学習支援活動で小学生と接する中で、物的支援だけではなく心のケアも必要だと感じている。」という女子学生に対しては、 人的支援の重要性に共感されました。「千差万別の被災地の人々の状況、気持ちを解きほぐすための取り組みはあるが、 多くはないだろう。 残念ながら経済同友会自身にはノウハウがないため、例えばそういった活動をしている団体・NPOの支援など、経済同友会としてできる活動を検討したい。」と仰いました。



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「援助側が依存している風潮を感じるのだが、経済界として被災地にどのように 寄り添うのか。」という男子学生に対しては、「被災地へ寄り添うという意味では、この状況に早く結論を出すことだと考えているが、 これは企業に出来ることではなく、国や行政がすべきことだ。 過去に学び、民主主義を尊重し判断することは難しく、解決への道は長い。解決すべき問題・課題が多いことは悲観的になりがちだが、解決できれば、世界の課題に対し解決策を示すことができる。」と仰いました。「がんばれ若者、というメッセージを受け取ったが、若者は頑張っていないでしょうか。」という質問もあげられました。

「明日は今日より良くなると信じられなければ、頑張るのも難しいだろう。しかし、ある程度の人が頑張らないと、この国は維持できないのも現実。頑張れる場面が現実にないと思うなら、ぜひ世界に出てほしい。 頑張れる場所はいくらでもあるし、世界中で頑張っている若者をみてほしい。」と仰いました。

 終了後のアンケートでは「東北のみに限らず、常に“世界の中の日本”という視点を持ち続けて行動を続けている長谷川さんの信念が伝わってきた。 (教育3年・男子)」「学生の力では、大きな目に見える成果を上げるような活動をすることは難しいですが、 東北の方々の笑顔によりそえる活動を目指していきたいと思います。(法2年・女子)」といった声がよせられました。



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※このたびWAVOCは東日本大震災復興支援プロジェクトの一環として、事前講演会と現地での活動・懇談などを一体としたボランティア企画を実施します。学生たちが実際のボランティア作業に従事するだけでなく、ビジネスや国政の場で日本復興へのキーパーソンとして活動されている方々のメッセージに触れ、対話するという貴重な機会を通じて、自らの学びを深めてもらうことも目的としています。本講演を第一弾として、第二弾は6月29日(金)より気仙沼市でボランティア活動、また細野環境大臣との懇談会を予定しています。



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2012年06月10日

サッカー「早稲田カップ」開催



 宮城県気仙沼市において、6月9日,10日の2日間にわたり、小学生によるサッカー大会「早稲田カップ」(気仙沼市サッカー協会主催)が開催されました。これはサッカーを通じて東日本大震災の被災地を支援しようという趣旨のもと、日本サッカー協会特任コーチで元日本代表主将の加藤久氏(本学校友)と、本学ア式蹴球部、平山郁夫記念ボランティアセンターの協力で実施されたものです。



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 この大会には、気仙沼市内および近隣の地域から8チーム・約160人が出場しました。出場チームの中には、震災によりグラウンドが使えなくなったままのチームもありますが、この日ばかりは試合会場を自分たちのホームグラウンドとして元気いっぱいに走り回っていました。
 あいにくの雨天でしたが、会場となった気仙沼小学校では、2日間にわたりボランティアの大学生や保護者の声援を受けて熱戦が展開されました。



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 また、大会に先立って、ア式蹴球部によるサッカー教室が行われました。初めは緊張していた子どもたちも、部員たちの熱心な指導により、
大きな声をあげて笑顔でボールを追いかけていました。指導にあたった部員たちからは、口々に「こちらが子どもたちから、元気をもらった」「今後も何らかの形で、被災地の復興に貢献したい」との声が聞かれ、今後も継続して支援をしていくことが期待されました。



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【大学生の指導をきちんと仰ぐサッカー少年たち】


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【試合では練習の成果をいかんなく発揮した】


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【入賞チームに贈られたトロフィー】

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2012年06月03日

1年3ヵ月が経つ陸前高田市での活動

 2012年6月2日(土)、本学学生32名および教職員4名が陸前高田市を訪れ、
ボランティア活動を行いました。
活動内容は、津波で建物が流されてしまったお宅の草取りや小さながれき撤去です。
伺った場所のすぐ前は海で、おそらくは相当な高さの津波が押し寄せたと思われますが、
敷地にはもう家屋はおろか土台もなく、ただの原っぱと見まがうほどでした。
 
 私たちが到着すると、Sさんというそのお家の方が迎えてくださいました。
Sさんは今は近くの仮設住宅に住んでいますが、
毎日自分の家があったこの場所に足が向くそうです。
Sさんの案内で私たちは草取りを始めました。みんなせっせと草取りに励み、
敷地はどんどんきれいになっていきました。
しかし、私たちは大変なことをしてしまっていたのです。
何人かの学生が雑草だと思って抜いたもののなかには、
Sさんが大切に育てていたカボチャや花の苗があったのです。
Sさんは苗があったはずの場所にうずくまってしまい、学生もその横に立ち尽くし、
途切れ途切れにお詫びの言葉を発するのがやっとでした。

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すべてが流されてしまった自宅にわずかな野菜や花を育て、その実りを心の支えにしていらっしゃる、
そのSさんの大事な楽しみを私たちは壊してしまいました。
知らなかったとかよかれと思ってやったというのは理由にはなりません。
「私たちは一体何をしに来たんだろう。これではただの迷惑ボランティアじゃないか。」
 それでもSさんは、1日の活動を終えた私たちに向かって
「みんな私の孫みたいなもんだ。来てくれて本当にありがとうね。」と言ってくださいました。
その日のふりかえりで、1人の学生が言った言葉が忘れられません。
「人の気持ちに立って行動するってどういうことか、ということを
常に考えることが大事なんじゃないか。」

私たちの多くは普段は東京にいて、被災地のことはメディアなど限られた情報でしか知りません。
今回のように、善意で行ったことが結果として被災者を悲しませることになってしまう、
そういうことを二度と繰り返さないためには、東京にいても、
常に心をそちらに傾ける努力をしていることが大事なのだと思いました。

 私たちが活動を終えて3週間が経った頃、Sさんからお葉書をいただきました。
「畑に育ったナスやカボチャを学生さんたちに食べさせてあげたいです。」と書かれていました。
何名かはそれぞれにSさんに返事を出したそうです。
今回、陸前高田に行った学生たちには、今回のことをずっと心に留めていてほしい、
そして彼らが「自分はどう生きるべきか、どういう人間になりたいのか」と
自身の心に問いかけるようなときに、その方向を示すようなそんな経験にしてほしいと思いました。 (信)

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